「ビタミンB群っていっぱい種類あるからよく分からない。」

「どんな食材から取れるの?」

「不足するとどうなるの?」

など、ビタミンB群について疑問に思うことも多いのではないでしょうか?

そんな今回は、ビタミンB群についての種類や効果などについて書いていきます。

ビタミンとは?

ビタミンの由来は、ドイツ語のビタ(生命)とアミン(窒素化合物)というところから名付けられました。

人間が生きていく上で必要な栄養素のうちの炭水化物・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称です。

炭水化物・タンパク質・脂質と比べると、身体にとって必要量は微量になりますが、

身体の中の代謝に非常に重要な働きがあります。

基本的には自分自身で作り出すことが出来ない為、食物から摂取する必要がある栄養素です。

ビタミンB群とは?

ビタミンB群はビタミンの中でも特に重要です。

不足すると現代病である、

・動脈硬化

・脳卒中

・糖尿病

・がん

・うつ

などの症状を引き起こしやすくなります。

消化系や循環器系、脳、神経、筋肉、皮膚、髪など身体の全てに影響し、活力を左右するエネルギーの生産や、血液、自律神経などに関わります。

ビタミンB群は魚やお肉などの動物性タンパク質に多く含まれます。

動物性タンパク質は、消化不良が難点となるため、そのために繊維質である野菜を一緒に撮っていくことで、これらの特徴を引き出してくれると言えるでしょう。

種類は?

ビタミンB群は

・B1(チアミン)

・B2(リボフラビン)

・B3(ナイアシン)

・B5(パントテン酸)

・B6

・B7(ビオチン)

・B9(葉酸)

・B12(コバラミン)

の9種類です。

効果や特徴を知ろう!

9種類あるビタミンB群の特徴を確認していきましょう。

B1(チアミン)

ビタミンB1は、江戸時代に流行った脚気の予防として発見された栄養素です。

アミノ酸に近い構造になっています。

主に糖質の代謝に用いられるので、食べた糖質をしっかりとエネルギーに変えてくれる有難いビタミンです。

不足すると、脚気や神経炎になると言われています。

食材では穀類や豆類、豚肉に多く含まれるのが特徴的です。

B2(リボフラビン)

炭水化物、タンパク質、脂質の代謝に関わり、また赤血球の形成や正常な発達の為の栄養素です。

皮膚や髪などの健康に保つ為にも重要になります。

不足すると、口内炎や皮膚炎などを発生させやすくなります。

B3(ナイアシン)

ヒトでは、腸内細菌がトリプトファンというアミノ酸からナイアシンを合成しています。

通常の食生活を送って入れば欠乏することはほとんどありません。

糖質や脂質、たんぱく質の代謝に大きく関わるビタミンです。

不足すると皮膚炎や口内炎、下痢、動脈硬化などを引き起こしやすくします。

B5(パントテン酸)

パントテン酸の語源は、ギリシャ語で「どこにでもある酸」という意味です。

こちらも普通の食事を送って入れば、欠乏することはほとんどありません。

パントテン酸が不足すると、アドレナリンや抗ストレスホルモンを作る副腎の機能が低下したり、体重減少や脱毛がおきます。

たいていの食材に含まれており、特に納豆やキノコ類などに多く含まれます。。

B6(ピリドキシン)

ビタミンB6はアミノ酸の代謝や神経伝達などに関わります。

その為タンパク質を多く摂取すると、この栄養素の必要量も上がっていきます。

不足すると貧血やけいれん、アレルギーなどの症状を引き起こします。

食物の中にビタミンB6はよく含まれるので、不足することは稀です。

B7(ビオチン)

ビタミンB7は卵黄中から発見された栄養素です。

欠乏すると白髪化や疲労感、アトピーなどを引きを起こすと言われていますが、こちらの栄養素も不足するとこはほとんどありません。

B9(葉酸)

ほうれん草の葉から発見された栄養素です。

妊娠中に葉酸が不足すると、出生児に神経管閉鎖障害を発症するリスクが懸念されているのは有名ですね。

また、抗うつなどにも効果的になります。

食べ物は、緑黄色野菜や果物に多く含まれます。

B12(コバラミン)

ビタミンB12は代謝に関わるビタミンで、DNA合成と調整に加えてエネルギー産生に関与しています。

食材だと、レバーや魚(血合肉)など良質なタンパク質を多く含まれています。

また納豆や味噌などの発酵食品にも多く含まれているのです。

ベジタリアンで、海藻や発酵食品を食べる機会が少ない人は不足しやすくなります。

その結果、赤血球の産生が不十分となり、酸素や栄養不足になります。

バランスよく摂ることが大切です

ここまで、ビタミンB群についてまとめてみました。

ビタミンB群は、身体の様々なことに働くことが理解できたのではないでしょうか。

特に炭水化物、タンパク質、脂質などの栄養素をうまく代謝してくれることが大きな働きの1つであると言えるでしょう。

またビタミンB群は、水溶性ビタミンでもあるので水に溶けやすい性質を持っています。

その為、汗や尿などで身体の外に出やすい栄養素と言えるでしょう。

だからこそ、ビタミンB不足にならない為にもこまめに摂取していく必要があります。

一気に摂取するのではなく、毎食しっかりとバランスのとれた食事をしていきましょうね。